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ご挨拶

第7回 せとうちART研究会
当番世話人 小林 眞一郎
Kobaレディースクリニック 院長

第7回せとうちART研究会、当番世話人のKobaレディースクリニック小林眞一郎です。

この第7回こそは、face to faceで活発な議論が行える場の提供を目指して、準備をしております。すでに3回目の新型コロナワクチンのブースター接種が始まり、ある一定の感染抑制・重症化予防は担保されている状況にはなりましたが、オミクロン株の猛威で世の中はふりまわされています。しかし、このオミクロン株も、もうすぐ収束すると信じ、4月には皆様と会場でお会いできることを切に願っております。

今回は、一般演題の募集を行わない招待講演のみの形式で研究会を開催いたします。演題につきましても、基礎から臨床まで幅広く網羅し、さらに不妊治療を行っている患者様の治療に関するサポートの面まで深く踏み込んだ内容となっております。

【胚培養士セッション】では、泊 博幸先生(アイブイエフ詠田クリニック 培養部長):「GM-CSF含有培養液を用いた凍結融解胚移植の臨床成績」、沖津 摂先生(楠原ウィメンズクリニック 培養室長):「ICSIにおける原形質膜修復メカニズムと変性回避の試み」と題したご講演で、培養室業務に携わる胚培養士には非常に興味深い内容となっております。皆様が日々の現場で疑問に思っていることをこの機会に討議して頂ければ、有難い限りです。

【特別講演】では、大久津昌治先生(鹿児島大学農学部家畜繁殖学研究室 准教授)に「家畜の繁殖バイオテクノロジーにおける抗酸化物質の有効性」と題した家畜分野での最新の情報を提供して頂きます。不妊治療の技術の多くが家畜分野からの技術応用ですので、今後更なる技術改善のブレイクスルーの一因となればと考えております。

【シンポジウム 1】では、<就労婦人ならびに高齢婦人に対する不妊治療のとりくみ>をテーマに、村上貴美子先生(蔵本ウイメンズクリニック 副院長)に「仕事と不妊治療の両立支援-ランダムスタート法を用いた計画ART-」、繁田 実先生(社会医療法人生長会 府中のぞみクリニック所長)に「高齢婦人に対する不妊治療のとりくみ」と題して講演を賜ります。村上貴美子先生は、日本不妊カウンセリング学会の前理事長でもあり、不妊に悩む患者様の精神的サポートはもとより、実際に働く女性がいかに負担なく不妊治療を継続できるかの現実的サポートにも尽力されています。また、不妊治療において大きな問題点である女性の高齢化にスポットをあてた繁田 実先生のご講演は、全ての不妊治療施設で直面している切実な問題ではないでしょうか。

【シンポジウム 2】では、<配偶子の未来>と題して、長谷川昭子先生(兵庫医科大学産婦人科非常勤講師 元兵庫医科大学先端医学研究所 准教授)に「生殖における卵透明帯の役割」、河村和弘先生(国際医療福祉大学医学部産婦人科教授)に「卵巣機能不全の治療戦略 2022」をご講演賜ります。長谷川先生は、本邦の体外受精の歴史の中で、初期の頃からから長年に渡って基礎的研究に携わってこられ、豊富なご経験と知識を有されています。我々が知っておかなければならない卵透明帯の役割を興味深い視点から解説頂けるものと考えております。また、本会最後の演題となる河村先生からは、最新の卵巣機能不全の治療戦略をご紹介頂き、新しい知見も踏まえて、今後の臨床治療に大いに役立つ内容となりうると確信しております。

不妊治療における幅広い内容のセッションを設けましたので、皆様の活発な Discussion が生まれ、有意義な時間となることを期待しております。是非、桜満開の姫路にお越しくださいます様お願い申し上げます。なお、会場の「アクリエひめじ」から世界遺産の国宝姫路城までは徒歩15分くらいです。また、研究会終了後は、ホテルモントレー姫路での懇親会を準備しております。この懇親会には、バイオリニストの中澤万紀子さんをお呼びしており、参加の皆様には優雅な演奏をお聴きいただきながらお食事を楽しんでいただこうと考えております。皆様の参加を心よりお待ちしております。

第7回せとうちART研究会事務局

所在地
〒670-0935
兵庫県姫路市北条口2-18 
宮本ビル1F 
Kobaレディースクリニック内
Tel
079-223-4924
Fax
079-223-4925

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